進化から見た病気 (ブルーバックス)
「進化から見た病気 (ブルーバックス)」のレビュー・感想

【ヒトの身体は飢餓に適応している(IF)!ヒトの遺伝子は大量の糖質をこなすのに進化も適応もしていない(CR)!!】
「ヒトの身体は飢餓に適応している。」
実に素晴しい。
本書は進化医学(ダーウィン医学ともいう)から病気を解析した入門書である。
「ヒトは朝昼晩と定期的に食事を摂る事を想定して出来上がってはいない。目の前に食べ物がある限りは満腹になるまで食べ続け、食べ物がなくなると何日もの間、断食する事が普通の生活だった」。実に素晴しい分析である。1万年前に農耕が始まる前の400万年の間は、人類すべて「糖質制限(CR)かつ間欠的断食(IF)」が当たり前の事で、ヒトの遺伝子はそれに最適化されてい...
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【生誕200年ダーウィンの名がすたる】
何事にせよあやかって世に出る書物の数は質と無関係らしい。この本から「ダーウィン医学」の文字を取り去れば、新しい視点があるわけでもなく、病気のメカニズムをせいぜい一知半解程度に解説した内容しか残らない。帯の「風邪を薬で治そうとするとぶり返しが起こりやすい」ことの生理的理由など、ブルーバックスを手にするような、科学リテラシーを備えた読者にはいまさらであろう。さらに、別レビューにも書かれているが、生物学が医学に無批判に干渉して生じる危険な空気すら感じる。同じ生命科学でも、種の維持という観点を重視す...

【わかりやすい本でした】
いろんな病気がなぜ起こるのかを進化という観点をからめて解説しているものです。病気も感染症から生活習慣病、遺伝病、さらには先端医療について語っています。
原因についてはよく知っているものが多かったのですが、まとまっていてよかったと思います。

【風邪を寝て治すのも合理であることを確認させてくれた本】
風邪で熱が出た時、注射で熱を強制的に下げると体調が悪い状態が長引くため、余程のことがない限り、「早く帰って寝る」を対処方法としてきました。「こういうのは私だけだろうなあ・・」と考えていたのですが、本書で「そういう対処方法もひとつの合理である」ことを知り、納得できました。
研究過程のものとして「うつ」についても触れられていますが、現代の病気とその治療法について色々と考えさせられる本です。
北大の科学技術コミュニケ−ター養成ユニットのスーパーバイザーを務める著者によって書かれた本書...
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